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止まっているものが動いて見えたり、回転したり、直線がゆらゆら動いて見えたり…。
不思議な錯視の世界「トリック・アイズ」
錯視は目ではなく脳が感じている!

錯視というのは、わかりやすく言うと目の錯覚のこと。私たちがものを見ているとき、自分が見ているものが正しく見えているように感じても、実際は正しくない見え方をすることがあります。目で見た物体の手がかりをもとに脳が「これは○○である」と勝手に判断してしまうからです。ものを見る仕組みそのものがトリックでできているので、誰もが簡単に錯視の術にかかってしまうわけです。
この「トリック・アイズ」の作品をご覧になって、「きれい」「面白い」「なぜそうなるんだろう?」と思われるでしょう。でも実は魔法がかかっているのはイラストではなく皆さんの脳の方なのです。様々な錯視による驚きの連続が、あなたの脳をさらに活性化させるはずです。

錯視と脳の関係については、最近研究が盛んになってきています。ツェルナー錯視(図A)を例にとってみましょう。4本の横線は物理的には互いに平行な水平線ですが、上から右・左・右・左に傾いて見えます。2本の線が交差した時に、その鋭角側を実際よりも大きく見せる方向に線が傾いて見えるのです。「ツェルナー錯視は第一次視覚野(大脳の後頭葉にある視覚皮質の一領域)における方位選択性ニューロン(神経細胞)の相互作用の結果である」という有力な仮説があります。
第一次視覚野には特定の線の傾きに応答する今はまだ無理なのですが、人間が傾き錯視を見たときの、方位選択性ニューロンの応答のダイナミックな変化を、図Cの色の変化として可視化できる日も来るかもしれません。
方位選択性ニューロンが整然と並んでいます。例えば、垂直線(図B赤)に応答するニューロンは、第一次視覚野の特定の部位(図C赤)にかたまっています。水平線(図B緑)なら図C緑の部分、45度の斜線(図B青あるいは黄)なら図C青あるいは黄の領域となります。
資料提供/株式会社カンゼン

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